肥満用キャットフード

音もなく歩くスマートな四肢と、高所へひょいと上ってしまう敏捷性を持つ猫ですが、なかには少々ぽっちゃりした体格の猫もいます。
ふくよかな体型は触り心地も柔らかく、飼い主さんにとっては可愛い魅力の一つですが、それが肥満、と呼ばれる段階になると、猫の健康を考える上では少々問題です。
一般的に日本猫の平均体重は3~5キロくらいといわれています。
体高や体長のサイズにもよりますが、この基準から明らかに逸脱すれば肥満の可能性があります。
外見的にいうと、上から見ると膨らんだ洋ナシのような形でくびれはなく、厚い脂肪にこんもりと覆われ、横から見ると腹部が張ったように垂れさがっている状態です。
肥満用キャットフードはそんな太ってしまった猫の体重を減らし、あるいは太り気味の猫の体重管理のため、必要な栄養素を確保しながらもカロリーは抑えるような工夫がなされています。

メーカーによって差はありますが、基本的に肥満用キャットフードは「高タンパク質・低カロリー」の配合で作られています。
高タンパク質の理由は、肉食動物である猫は動物性タンパク質から成長に必要なアミノ酸やビタミン類を摂取するので、ダイエットとはいえそれらを制限する事は猫の健康を損なう可能性があるからです。
同時に主原料をタンパク質にする事により過剰な炭水化物の摂取を減らす、すなわち炭水化物に含まれる糖質を抑制するという側面もあります。
そして低カロリーとしては一般的なキャットフードが100gあたり400カロリー前後であるのに対し、肥満用キャットフードは350カロリー前後になっています。
食事の量を減らす事は猫にとってもストレスになり、まして猫にはダイエットの意味がわかりません。
餌の量自体はなるべく変えず、食物繊維の配合で猫の満腹感を維持しながら満足度を損なわない程度に脂肪分を減らす事で、同じだけ食べても摂取カロリーを制限できるようになっています。

人間の肥満が病気の発症のリスクを高めるのと同じように、猫にとっての肥満も心臓病や糖尿病、関節炎など様々な疾患の原因となる可能性があります。
日々の運動である程度は予防・改善する事もできますが、猫は犬のように毎日の散歩をしないので、消費カロリーを増やすことは難しい部分もあります。
室内飼いの猫などは特に運動不足になりやすいので、猫の体重が気になる時は肥満用キャットフードを上手く利用し、適切な体重と健康の維持に努めて下さい。

参考URL
http://www.fedc.net/02.html