歯垢・歯石がつきにくくなるキャットフード

猫は基本的に虫歯になりにくい動物だといわれています。
猫の歯は人間の奥歯のような臼状ではなく、咬合面が小さい三角形のような形で、歯のくぼみも少なく、歯垢がつきにくい構造をしているからです。
けれど猫にも歯周病のリスクはあります。
歯周病とは歯茎で細菌が繁殖して炎症が起こる歯肉炎からはじまり、歯がぐらぐらしたり、重症化すると歯が抜けてしまう事もある怖い病気です。
そんな歯周病の原因となる歯垢や歯石は食べかすから作られるので、歯周病を予防するためには、食べかすがつきにくいフードを選ぶ必要があります。

総合栄養食として毎日の猫の餌になるキャットフードは水分含有量により主に三種類にわけられますが、食べかすがつきにくいのは硬いドライキャットフードです。
半生タイプのセミモイストキャットフードやペースト状のウェットキャットフードは柔らかいため、歯に食べかすがこびりつきやすく、残った食べかすに細菌が繁殖する事で歯垢がつくられます。
そして歯垢が唾液のなかのカルシウムとくっつき石灰化したものが歯石です。
したがって歯垢や歯石を予防したいと考えるなら、元となる食べかすが残りにくいドライキャットフードが適しているといえます。

またキャットフードのなかには歯垢や歯石の軽減、あるいは予防を主目的とするフードもあります。
歯垢や歯石を取り除くとされるフードは一般的な餌の粒よりもかなり大きい、小指の先ほどの大きさのドライフードです。
猫は餌を食べる時にあまり噛まないとされていますが、大きな粒の餌では噛まないと飲み込めません。
大きな粒の餌に猫の歯を食いこませ、歯が抜ける時にこびりついた歯垢を取り除く、という工夫がなされています。
歯垢や歯石をできにくくするというキャットフードには、ポリリン酸ナトリウムが含まれています。
ポリリン酸ナトリウムは食品添加物として認められている安全性の高い成分で、薬用歯磨き粉の原料としても使われています。
歯周病菌や虫歯菌への抗菌作用があるため、猫の口の中を清潔に保つ効果を期待され配合されています。

歯垢や歯石が蓄積され歯周病が進行してしまうと、大事な歯が抜けてしまうばかりでなく、口内の治療には全身麻酔が必要になるなど、猫の体にも負担をかけてしまいます。
その意味で歯垢や歯石がつきにくくなるキャットフードは、猫の餌を選ぶ際の基準の一つといえます。